ABOUT US
私たちは
「世界を着こなす」
をめざすアパレル・ブランドです。
デザインは文化から生まれるもの。
時がたつにつれ、
伝統は徐々に忘れられていく。
伝統はどのような現代文化を生み出せるのか。
生み出された現代文化は、
何を伝えうるのか。


About KATAKINA
KATAKINAは、ブラジルの貧困層住民を描いた民族誌『ヴィータ』に登場する、女性主人公CATARINAに由来する。
彼女は自分の名前を記すとき、CATARINAの「R」の上部を開いて「K」とした。閉ざされた自分の社会的境遇を外部社会に開き、メインストリームと接続して、コミュニケートすることを目指すためだ。
この「K」に託した希望と同じように、このブランドがファッションのCATARINAの役割を担うことを目指し、KATAKINAをブランド名とする。

Sam Justi
Creative Director / Designer
インドネシア・スマトラ島・パレンバンの出身です。
自分のデザインを商品化するのが夢でした。デザインを志したいと思ったきっかけは、幼い頃に刺激を受けた古い絵画です。その絵画の中の不思議な世界観、主人公の表情、服装、姿、配色などに興味が湧き、見れば見るほど絵画の世界に吸いこまれていくような刺激を受けました。私は、この時分から絵を描き始めましたが、自分の才能の無さを感じたり、技術や技を磨くための手段を手に入れられなかったり、あるいは家族からの精神的な支援すらない環境だったので、この時は諦めざるを得ませんでした。
時間が経って、自分の可能性を試そうと思い、2013年に来日しました。しばらくサービス業で働いて、日本での社会経験を積みました。26歳の時に、自分が「目指すものがない職場でずっとやっていてもいいのか、せっかく勢いで日本まで来て頑張って生き残ったのに、人生一度きりなのに、後悔するのではないかという悩みが、毎日のように頭と心を騒つかせました。そしてとうとう、幼い頃の夢を叶えたいと決意して、将来に恐れながらも2018年に仕事を辞めました。
デザイン専門学校に入学して、ゼロから3年間デザインを学びました。就学期間も短く、年齢の問題もあり、とにかく大変なことばかりでした。しかし、努力が報われ、いくつかのデザインのコンペで受賞することもできました。「KATAKINA」は、卒業作品の制作をするなかで、企画し、作り上げたものです。ロゴから柄、パターンに至るまで自分で設計して、卒業作品としてトータルなアパレルブランドを作りました。出身地であるインドネシアに特徴的な柄を新たなデザインに描きなおして、コレクションを製作しました。こちらも努力の甲斐があり、卒業展示が終わってからも、資生堂ビューティスクエアと専門学校との産学連携コラボ展示に選出され、原宿にある展示スペースにおいて展示されました。この展示に選ばれたことは、人生で最も嬉しかったことの一つですし、本当に感謝しかありません。
アートのジャンルの中では、東南アジアの伝統的作品に関心があります。各作品の不思議で神秘的な世界観と、背景に潜んだストーリーに、子供のころから刺激を受け続けてきたからです。作品を見れば見るほど、徐々に吸い込まれていくようで、いろんな感情を味わせてくれます。しかし、今日の世界では、伝統的なものは段々と忘れられていく傾向にあります。とくに多くの若い人たちにとっては、伝統的な柄やデザインは、古臭く、過去のものというイメージを抱かせるものでした。私自身も、過去には伝統的デザインへの関心が薄れていたこともありますが、専門学校での制作を通して伝統的デザインへの関心が戻り、今なら伝統的なデザインに関心があると堂々と答えることができます。
現在のアパレルブランドは、シーズンごとのトレンドを盛り込んだ新しさが期待されています。けれど、一つだけ忘れてほしくないのは、現在のデザインが生まれたのは昔のデザインがあったからです。世界の伝統的デザインを若い人やいま関心がない人にも届け、思い出してもらいたいという想いから、卒業作品として制作したKATAKINAを実際のアパレルブランドとして立ち上げました。この想いを、KATAKINAの作品(洋服)を通して多くの人に伝えていけたらと思います。
Company Profile
商号 : 合同会社KATAKINA
本社所在地 : 埼玉県所沢市北秋津703-2
電話番号 : 04-2937-6900
メール : info@katakina.net
代表社員 : 木村 自
設立 : 2021年1月15日
資本金 : 600万円
法人番号 : 3011003012160
事業内容 : アパレルデザインの開発、製造及び販売、およびそれに附帯関連する⼀切の事業